「思い」は会社を強くする。
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|今朝は、早朝からなでしこJAPANの快挙にくぎづけでした。
対戦国のアメリカから、点を取られては取り返し、また点を取られては取り返し、ついにPK戦まで持ち込んでの勝利。本当に感動的で、朝から涙を流しながら喜びに浸りました。
さて、なでしこJAPANの優勝インタビューを見ていて、あることに気がつきました。
澤選手は、インタビューで、「優勝するシーンしか想像できなかった。」と語りました。
また、佐々木監督も「選手ひとりひとりが、勝ちたい、うまくなりたい、質を上げたいという思いを強く持っていた。」と語っています。
これらに共通することは何でしょうか?
もうおわかりかと思いますが、勝利への強い「思い」がチームを成長させ、優勝に導いたのではないでしょうか?
なでしこJAPANのメンバーは、レギュラーの選手だけでなく、控えの選手も、相手チームを研究し、時には監督にさえ助言を与えながら勝ち進んできたそうです。
その根底にあるのは、「勝利に対する思い」を全員が共有していたということ。
実は、会社経営においても、「思い」を抱き、共有することは、非常に重要なことと言えます。
よく、会社経営における経営者の「思い」は、「経営理念」に表されます。
「経営理念」とは、「経営者が経営活動を通じて実現しようとして抱懐している信念、信条、理想、イデオロギーなどの価値(「日本大百科全書」小学館)」のことを言います。
つまり、自分の会社が事業活動を通じて、どのようなことを実現させたいことを端的にあらわしたものが、「経営理念」なのです。
経営理念が何故重要かというと、
①会社経営に行き詰ったり、悩みを抱えたときに、原点にかえることで、事業を行う意義を再確認できる。
②従業員に、会社が実現させたいことを明示することで、従業員の行動指針となる。
等の意義があるからです。
わかりやすく言いかえると、なでしこJAPANのように、一つの「思い」を明確にし共有することで、そこに所属する個人が何をすればよいかを自覚するとともに、「思い」に向かって団結して活動していくことができるもの。
その「思い」が、企業における「経営理念」であると言えるのです。
また、「思い」はお客様の共感を呼び、顧客を固定客化していくための一助ともなります。
例えば、ある商品をお店で買う場合に、あなたは次のどちらのお店で買いたいと思いますか?
①自分のお店の扱っている商品の良さとお店においている意義を、何としてもお客様に伝えようとしているお店。
②商品の良さは理解しているが、それは数多くの商品の一部でしかないと考えて販売しているお店。
当然、①のお店で買いたくなるかと思います。
①のお店は、自分のお店が実現しようとしている「思い」を、商品を通じてお客様に伝えようとしているのです。
そのことが、お客様の共感を呼び、ファンをつくっていくきっかけとなるのです。
なでしこJAPANの勝利への「思い」に共感し、改めてファンになった方も多いのではないでしょうか?
「思い=経営理念」を持つことで、自社の目指すべき方向性がブレないだけでなく、そこに共感を呼び、あらたなファンをつくりだす一助となる。
まさしく、「思い」は会社を強くするのだと思います。
中小企業診断士事務所「Bizleaf」の経営理念は、
「種をまき、葉っぱをつけて、花が咲く。やがて実となり、種となる。」です。
そこには、私が「Bizleaf」を運営する上での「思い」が込められています。
その辺の話は、またいつか。
今日も、お読みいただき、ありがとうございます。
皆様が、素敵な毎日を過ごされますように。
(c) nancy|ストックフォト PIXTA
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