「思い」は会社を強くする。

motegi (2011年07月18日 14:47) | コメント(0) | | トラックバック(0)

今朝は、早朝からなでしこJAPANの快挙にくぎづけでした。

対戦国のアメリカから、点を取られては取り返し、また点を取られては取り返し、ついにPK戦まで持ち込んでの勝利。本当に感動的で、朝から涙を流しながら喜びに浸りました。

 

さて、なでしこJAPANの優勝インタビューを見ていて、あることに気がつきました。

澤選手は、インタビューで、「優勝するシーンしか想像できなかった。」と語りました。

また、佐々木監督も「選手ひとりひとりが、勝ちたい、うまくなりたい、質を上げたいという思いを強く持っていた。」と語っています。

 

これらに共通することは何でしょうか?

もうおわかりかと思いますが、勝利への強い「思い」がチームを成長させ、優勝に導いたのではないでしょうか?

なでしこJAPANのメンバーは、レギュラーの選手だけでなく、控えの選手も、相手チームを研究し、時には監督にさえ助言を与えながら勝ち進んできたそうです。

その根底にあるのは、「勝利に対する思い」を全員が共有していたということ。

 

実は、会社経営においても、「思い」を抱き、共有することは、非常に重要なことと言えます。

 

よく、会社経営における経営者の「思い」は、「経営理念」に表されます。

 

「経営理念」とは、「経営者が経営活動を通じて実現しようとして抱懐している信念、信条、理想、イデオロギーなどの価値(「日本大百科全書」小学館)」のことを言います。

 

つまり、自分の会社が事業活動を通じて、どのようなことを実現させたいことを端的にあらわしたものが、「経営理念」なのです。

 

経営理念が何故重要かというと、

 

①会社経営に行き詰ったり、悩みを抱えたときに、原点にかえることで、事業を行う意義を再確認できる。

②従業員に、会社が実現させたいことを明示することで、従業員の行動指針となる。

 

等の意義があるからです。

 

わかりやすく言いかえると、なでしこJAPANのように、一つの「思い」を明確にし共有することで、そこに所属する個人が何をすればよいかを自覚するとともに、「思い」に向かって団結して活動していくことができるもの。

その「思い」が、企業における「経営理念」であると言えるのです。

 

また、「思い」はお客様の共感を呼び、顧客を固定客化していくための一助ともなります。

 

例えば、ある商品をお店で買う場合に、あなたは次のどちらのお店で買いたいと思いますか?

 

①自分のお店の扱っている商品の良さとお店においている意義を、何としてもお客様に伝えようとしているお店。

②商品の良さは理解しているが、それは数多くの商品の一部でしかないと考えて販売しているお店。

 

当然、①のお店で買いたくなるかと思います。

 

①のお店は、自分のお店が実現しようとしている「思い」を、商品を通じてお客様に伝えようとしているのです。

そのことが、お客様の共感を呼び、ファンをつくっていくきっかけとなるのです。

なでしこJAPANの勝利への「思い」に共感し、改めてファンになった方も多いのではないでしょうか?

 

「思い=経営理念」を持つことで、自社の目指すべき方向性がブレないだけでなく、そこに共感を呼び、あらたなファンをつくりだす一助となる。

まさしく、「思い」は会社を強くするのだと思います。

 

中小企業診断士事務所「Bizleaf」の経営理念は、

 

「種をまき、葉っぱをつけて、花が咲く。やがて実となり、種となる。」です。

 

そこには、私が「Bizleaf」を運営する上での「思い」が込められています。

その辺の話は、またいつか。

 

今日も、お読みいただき、ありがとうございます。

皆様が、素敵な毎日を過ごされますように。

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