リーダーが一日の始めにやるべきこと

motegi (2011年07月20日 22:24) | コメント(0) | | トラックバック(0)

前回、「思い」は会社を強くする。ということで、経営理念について考えてみました。

その中で、経営理念は会社の内外で人を惹き付ける役割を果たすことについてご紹介しました。

企業理念は、会社の方向性を明確にし、そこで働く人たちの行動規範となるとともに、お客様の共感を呼び、ファンを増やしていくものであるとお伝えさせていただきました。

 

今回は、経営理念を実現に導くリーダーについて、少し考えてみましょう。

 

皆さんは、リーダー(=経営者)が自社のスタッフに向けて一日の始めにやるべき仕事は、何だと思いますか?

 

リーダー(=経営者)は、毎日やるべきことが沢山あります。

 売り上げのチェックもしなくてはならないし、資金繰りのことも考えなければならないし、スタッフがきちんと働けるような環境も作らなくてはならないし、不足気味の商品を補充しなくてはならないし、会社やお店を運営していくための様々な情報を収集し、分析もしなくてはならないし・・・,etc。

 

でも、リーダーが一日の始めにやるべきことは、たった一つです。

それは、

「会社の雰囲気を前向きにする。」

ということ。ただ、それだけです。

 

「な~んだ、簡単なことじゃないか。」と思った方もおられるでしょう。

とはいえ、これがなかなか難しいのです。

 

皆さんは、会社やお店が厳しい状況にあるときや、思うように物事が進まない時に、スタッフにどのような声をかけていますか?

「今は、経済不況で消費意欲も減退しているし、大変な時代だ。だけど、こんな時こそ、会社(お店)の団結力が試されている。だから、今こそ、みんなで力を合わせて頑張ろう!」

 

こんな風に、スタッフを励ましたりしているのではないでしょうか?

 

でも、この励ましの仕方に問題が潜んでいるのです。

この励ましの表現の何が問題だかわかりますか?

 

実は、人間はマイナスの表現をされると、プラスの感情に自分の心を持ち上げるのに、とてもパワーを必要とする生き物なのだそうです。

つまり、「今は、経済不況で消費意欲も減退しているし、大変な時代だ。」というように、冒頭で、マイナスの表現をしてしまうと、いくらプラスの良いことを訴えても、なかなか気持ちを前向きに持っていくことが難しいそうです。

 

悲しい話の後に、楽しい話や面白おかしい話をしても、あまり気分が乗らないですよね。

 

では、どのようにしたら、会社やお店の雰囲気を前向きに出来るのでしょうか。

実は、それはとても簡単なことなのです。

 

「出来ていることを無条件に褒める。」あるいは、「今日感じた素敵なことを無条件に褒める。」

たったこれだけのことを、仕事を始める前に言うだけで、仕事に対するモチベーションがぐっと上昇します。

 

「○○さん、昨日変更したディスプレイは、お客様の評判が良かったよ。」

「○○さん、今日のネクタイ、スーツとの色合いも良いし、さわやかな印象で素敵ですね。」

 

こんなことを、仕事の前に意識して話してみましょう。

褒められて悪い気をする人はいないと思います。

それが、仕事のことだったり、今日感じた素敵なことだと、これから始まる一日の仕事に対する気持ちが自然と前向きになるのです。

 

もちろん、リーダー(=経営者)は締めるところは締めないといけません。

ただし、一日の初めに、働くスタッフが前向きに取り組んでもらう気持ちをつくることで、会社やお店の生産性は向上します。

 

だから、リーダー(=経営者)が一番最初にやる仕事は、どんなときでも、

「会社の雰囲気を前向きにする。」ことだと、私は考えています。

 

明日、一日の仕事を始める前に、会社やお店のスタッフを褒めてみてください。

少しはにかみながらも、心の中では、「今日も一日頑張ろう!」と思ってくれるに違いありません。

 

会社やお店の生産性を上げるためにも、是非、ポジティブな一言でスタッフを前向きな気持ちにしてあげてみてください。

 

組織を活性化するためのリーダーシップマネジメントについては、まだまだ、お伝えしたいことがたくさんあります。

その辺の話は、またいつか。

 

今日も、お読みいただき、ありがとうございます。

皆様が、素敵な毎日を過ごされますように。

 

 

4人家族 2[53332] - 写真素材
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