ただ、その一方で、起業するには「熱い思い」だけでは上手くいかないということも知っておかなければならないと思います。

大切なのは、「熱い思い」を持ちながら、「十分すぎるほどの準備」をすることです。

創業する際には、どんなに準備をしていても、問題が起こる場合が多いのです。

問題が起こった際に、予め十分な準備をしていた人は、「これだけ準備したけれど、この部分が不足していたのか。」というように、自分がビジネスを始めるにあたって何が不足しているのかを明確にすることが出来ます。

すると、不足しているものが分かっているので、その後の問題解決の対応が素早く行うことができ、深刻な事態になる前に事態を収拾出来るとともに、不足していたものを解決するためのプロセスが、そのままノウハウとして今後のビジネスに活きてくるのです。

一方で、十分な準備をせずに創業してしまい、何らかのトラブルが発生してしまった場合、何が原因でトラブルとなってしまったのかという原因探索に多くの時間を割かなければいけなくなります。

また、仮にトラブルの原因が分かったとしても、それは表面的な原因で、真因は準備不足によるものということが多くあります。

そのため、問題が起こった分野に関しては、一から築き上げ直さないといけなくなる場合が多くあります。

創業のための準備において、具体的にどんなことが必要かということについては、これから少しずつ紹介していければと思っています。

また、私も参加している「独立開業応援相談室」という中小企業診断士による創業支援のグループのブログでも、少しですがご紹介しています。

なお、「独立開業応援相談室」では、去る5月27日に行った、「クリエイター開業手続きのすべて」というセミナーで、創業に必要な様々な手続きや心構えについて解説しており、その様子はU-Streamでもご覧いただけるようになっています。

今、創業に向けてやらなければいけないことは何か？どんな準備が必要なのか？

そんなことを考えるきっかけとなれば、創業支援に取り組む私たちにとっても嬉しいことです。

厳しい社会環境下で創業も難しい時代ですが、そのような中で、しっかりと自分のビジネスのフィールドに根を張り、着実な成長を遂げている起業家も多くいます。

一人でも多くの人たちが、そのような人たちの仲間に加わることが出来るよう、私もお力添え出来たらと思いながら、仕事に取り組む毎日です。

今日も、お読みいただき、ありがとうございます。

皆様が、素敵な毎日を過ごされますように。

(c) chocoron｜イラスト素材 PIXTA