中小企業診断士の師匠

motegi (2011年08月08日 22:48) | コメント(0) | | トラックバック(0)

8月6日と7日の2日間にわたり、中小企業診断士試験の1次試験が行われました。

私も、4年前に緊張しながら受験したことを今でも覚えています。

4年前は、「なんとしても中小企業診断士になりたい!」という思いで、毎日勉強に明け暮れていたことを、毎年夏になると、少し感傷的な思いとともに思い出します。

そもそも、私が中小企業診断士を目指したきっかけは、小さくてもキラリと輝くものを持っているお店が、いつまでも素敵なお店であってほしいと思い、また、そうしたお店が残ってくために必要なものはなんだろう?と考え始めたことがきっかけでした。

そして、そうしたお店や企業が生き残っていくための手助けが出来る資格が中小企業診断士だったのです。

 

やがて、診断士の勉強を進めていくうちに、企業の経営がとても奥深く興味深い世界であること、日本の企業の99.7%が中小企業であることなど、学習すればするほど新しい世界が広がっていきました。

そして、そんな中で出会ったのが、当時通っていた中小企業診断士受験の予備校の前田進先生でした。

 

中小企業診断士試験の勉強は、とても奥深く楽しいものではありましたが、その奥深さゆえに、私の場合、合格まで3年もかかってしまいました。

試験勉強が3年目となり、どうしたら合格できるか途方に暮れていた時期に出会ったのが前田先生だったのです。

 

前田先生は、厳しい口調ながら、なぜか人を前向きにする力を持っていらっしゃる方で、前田先生と話していると、いつでも前向きな気分になれました。

また、どんなときにでも真剣に私と向き合ってくれて、先生の思いを熱く語ってくれたのを覚えています。

診断士の受験勉強中、前田先生によく言われていたのが、「君が向かうのは試験問題じゃない。試験問題の先にある企業の未来だ。そのことを考えて勉強しているか?」とか、「試験なんかいつかは受かる。でも、受かっても使えない診断士にはなるな。なかなか受からなくても、受かった時から使える診断士を目指しなさい。」・・・,etc.

ときには、「試験問題を見ていてもわからないから実際のお店を見てみよう!」といって、教室から飛び出して、お店の診断に出かけたり、製造業の工場の工程等を写真を用いて詳しく解説してくれたりと、試験の内容とは程遠いところから、中小企業診断士試験と中小企業診断士の本質を教えてくださいました。

 

前田先生が中小企業診断士試験の受験指導を行うのは、日本の中小企業の未来を担う人材を少しでも多く育てたいという思いに溢れているからで、私は、その先生の考えに深く共感しながら勉強をしていたのです。

 

そんな前田先生に言われて一番うれしかったのは、「君たちは私の一番弟子だよ。前田イズムはしっかりと伝えたから、今度は、それを使って中小企業のためにしっかり働くんだよ。」と言われたことです。

(実は、前田先生の一番弟子は毎年生まれ、世の中に沢山いるのですが・・・(笑)。) 

 

今、自分が診断士として仕事をさせてもらっていて、当時の前田先生のように、関わる人を前向きな気持ちにしているだろうか、中小企業の未来に光をもたらすことが出来ているだろうか,etc

中小企業診断士試験の行われる季節になると、いつも初心に戻ることが出来ます。

 

そして、今は、いつか師匠である前田先生と共に仕事が出来る日を楽しみにしながら、自分の仕事に精一杯取り組む毎日です。

 

今日も、お読みいただき、ありがとうございます。

皆様が、素敵な毎日を過ごされますように。

 

 

いざ合格だ - 写真素材
(c) ぽちさん画像素材 PIXTA

 

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